目標設定に必要なSMARTについて解説

目標を達成するために一番大事なのは『目標設定』です。当たり前でしょ、と思われたかもしれませんが、目標設定には質があります。高品質な的確な目標設定をすることで、誰もが目標達成ができます。
今回は適切な目標設定をする際のポイントとして有名な『SMARTの5要素』について解説します。



この記事はこのような方のお役に立ちます

・年始に立てた目標をいつの間にか忘れてしまった
・目標を立てた時のモチベーションが維持しない
・組織内でのチームの目標を設定したい
・達成したい目標がある!
・管理職として、部下のモチベーションを引き出す目標設定がしたい

目標を達成することで得られることは?

目標達成には、計画の立て方や実行力、集中力、忍耐力、自己管理能力などが必要です。目標を達成することで、自信や達成感を得ることができます。自己肯定感を高めることにもつながり、3つの感情が育ちます。

  • 自尊感情:自分には価値があると感じられる
  • 自己信頼感:自分を信じられると感じられる
  • 自己効力感:自分はできると感じられる

そして、この目標達成のためには適切な目標設定が不可欠です。

SMARTの5要素の解説

目標設定は具体的に行うことが大切です。動画としてみているように、ありありと映像化し、その時に感じている感情などまでもイメージします。
そのためにはこのSMARTの5要素を押さえることは不可欠です。
SMARTの5要素とは

  • S – Specific(具体的)
  • M – Measurable(測定可能)
  • A – Attainable(達成可能)
  • R – Related(関連性がある)
  • T – Time-bound(期限を設定)



S – Specific(具体的)

明確な目標を設定することが重要です。目標が具体的であるほど、達成するために必要なステップが明確になります。
5W1Hなどでさまざまな角度から具体化します。また、その時に着ている服装だったり、感じる香り・触覚・聴こえる音・声・音楽など、自分の優位感覚を意識したイメージをすることで、よりリアリティのある具体性が増します。
また、具体化にあたっては《肯定的な表現》を使うことも大切です。例えば、ダイエットをするときに「甘いものを食べないようにしよう」これはよくあるセリフですが、『〇〇しないように」という否定的な表現です。否定的な表現をイメージするときに、人はまず〇〇を思い浮かべ、それを打ち消す(×をつけるイメージ)をします。これでは〇〇がイメージされていることになるのです。先ほどの「甘いものを食べないように」をイメージすると「甘いものを食べる」が先にイメージされ、それを打ち消している、というイメージの順序になります。これでは余計に甘いものが食べたくなってしまうのです。

M – Measurable(測定可能)

目標の進捗状況を測定できるようにすることが重要です。目標が測定可能であるほど、進捗状況を正確に把握できます。
今の現在地と目標までの乖離している距離を正確に認識できている、という状態になることです。
具体的に数字で表すことがおすすめです。
例としては「ウエストにくびれが欲しい」ではなく「ウエスト〇〇センチになるためにあと5センチ」や「体重を〇〇キロ落とす」「1ヶ月後の入学式までに」「カロリーは〇〇キロまで」などのように数字にすることで、より具体的なイメージとなります。
そして、最終ゴールがあまりにも遠い場合は、マイルストーンをおき、目標を小さくしていくことも必要です、人のモチベーションは3〜4週間しか持たない、ともいわれています。3週間ごとに達成できるようなスモールステップにするためにも数値化は有効です。

A – Attainable(達成可能)

目標が現実的であることが重要です。目標が達成可能であるほど、モチベーションが高まり、達成感を得ることができます。『できる』という自己確信があることでモチベーションは高くなります。そのためにも、前にも書いたように、スモールステップにすることで「まずは1つ目までいこう!」とやる気も出て、さらに達成できることで確信のある達成感を得ることができます。

R – Related(関連性がある)

目標が現在の状況や長期的なビジョンに合致することが重要です。目標が関連性があるほど、意義を感じ、取り組みやすくなります。
「関連性」とは、目標が現在の状況や長期的なビジョンに合致していることを指します。つまり、目標が現在の状況や将来のビジョンに関連しているほど、その目標を達成することが意義あるものとなり、目標自体が報酬になる(内発的動機)、そして取り組みやすくなるということです。
例えば、ダイエットをしているときにジョギングすることでカロリー消費が高まり、体重が落ちる、ということは関連性がありますが、ジョギングをすることで、心肺機能が強くなる、はジョギングの効果として正しくても、ダイエットとの関連性が感じられずモチベーションが上がりません。

T – Time-bound(期限を設定)

目標に期限を設定することが重要です。期限が設定されているほど、達成に向けたスケジュールが明確になり、モチベーションが高まります。
「10年かけて10キロの体重を落とそう」という見合っていない期限はモチベーションが下がります。また逆に「1週間で10キロ落とす」という無謀な期限も同様です。また無謀な目標は、前にも書いたように《実現可能と思えない》ということからもNGです。
人は少し背伸びしたくらいの手が届きそうで届かない目標が一番やる気が高まる、といいます。的確な期限設定もとても重要になります。また、マイルストーンが有効であることが、期限の観点からも感じていただけたかと思います。

まとめ

今回は目標設定に必要なSMARTの5要素についてご説明しました。
目標設定は次の5要素を意識すること。
ぜひ、ポイントを抑えた目標を設定し、目標達成していきましょう!!

  • S – Specific(具体的)
  • M – Measurable(測定可能)
  • A – Attainable(達成可能)
  • R – Related(関連性がある)
  • T – Time-bound(期限を設定


そして、自分(対象者)にとって『価値がある』と感じられる目標を設定することが大切です。
SMARTの要素で立てても、価値があると感じられなければ、行動につながらず、成果にもつながりません。
「どうしても手に入れたい!」と感じる目標に向けて、SMARTを意識した目標設定ができることで、ワクワクし、行動したくてたまらなくなります。


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発行者

下田まゆみ(公式プロフィールはこちら
Entresh(アントレッシュ)
経営者・事業主のエグゼクティブコーチ
女性管理職の自信を育てるコーチング
ICF(国際コーチング連盟)認定プロフェッショナルコーチ(PCC)
GCS認定プロフェッショナルコーチ
GCS認定講師(青山渋谷校講師)

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