ポジティブな思考を手に入れる【リフレーミング】
マイナス思考だったり、ネガティブな言葉を使うことが多くて、「自己肯定感が低いんです」という相談をされることがあります。しっかりお話を聞いてみると、物事の捉え方に広がりを持ってもらう、コツを掴んでいただくことで、モチベーションが上がる方ばかりです。
Contents
なぜ、ネガティブ思考になるのか?
あの人はポジティブ思考だな、と感じる人と、ネガティブな自分は何が違うのでしょうか?
頭の仕組みが違う?生まれつき?性格が悪いから?など
人それぞれ、シチュエーションなどによる違いなどもありますが、ネガティブ思考の原因と考えられるものをご紹介します。
ネガティブになる3つの理由
自己肯定感の低さ
自己肯定感が低い人は、自分自身を否定的に評価する傾向があり、それが物事を否定的に見る原因になることがあります。
完璧主義
常に完璧を求める文化や、競争や比較に重きを置く文化があると、失敗や欠点に対する批判や否定的な評価が強調されます。
防御反応
人間の脳は本来、危険や問題を感知することが得意で、それに対して適応する能力を持っています。つまり、脳は自然と否定的な情報に敏感に反応し、注意を引きつけるようになっていると考えられます。そのため、否定的な情報や状況に対して、より多くの注意やエネルギーを注ぐ傾向があると言えます。
リフレーミングとは?
ある問題や状況を、別の視点で見ることで、その意味や価値を変え、同じ状況でも、異なる解釈や認識方法をとることで、前向きな方向に向かうことができるという考え方です。
リフレーミングのメリット
1. ストレスの軽減
リフレーミングによって、問題をポジティブな視点から見ることができるため、その問題によって引き起こされるストレスが軽減されます。
2. 解決策を見つけやすくなる
リフレーミングによって、問題を別の視点から見ることができるため、より多くの解決策が見つかる可能性が高くなります。
3. 自信を増やす
リフレーミングによって、自分自身に対する視点が変わることがあります。そのため、自分に対する自信を増やすことができます。
4. 意欲を高める
リフレーミングによって、問題が解決できる可能性があるという希望を持つことができます。そのため、問題に取り組む意欲が高まります。
5. コミュニケーションの改善
リフレーミングによって、他人の視点や意見を理解することができます。そのため、コミュニケーションが改善される可能性があります。
リフレーミングの具体例
まゆみコーチ、明日の会議で使う資料の作成を頼まれたのですが、資料作成って苦手なんです・・
たかしさん、こんにちは。
そうなのですね。具体的にはどんなところが苦手なんですか?
資料に記載するための調べ物をするのですが、そこに時間がかかります。少なくとも10冊は参考にしたいですし、調べたことをもとに、自分の見解を書こうとすると、偏った見方ではないかな、誰かを批判していることになったらどうしよう、と思うと進みません・・・。ホントにこの短所、どうにかしたいです。。
なるほど、そう感じてしまっているのですね。
私が感じたことをお伝えしてもいいですか?
はい・・・
私には、たかしさんは丁寧で、責任感があって、思いやりに溢れている人と感じましたよ!
え??
この会話を整理してみてみます。
たかしさんは
- 調べ物に時間がかかる
- 10冊は参考にしたい
- 誰かを批判していることになったらどうしよう、と思う
という3点は自分の短所と感じており、資料作成が苦手、と感じた。
まゆみコーチは、たかしさんの話を聞き
- 丁寧
- 責任感がある
- 思いやりに溢れている
と感じた。
この2人の見解の差は、物事をどこからみたのかという『捉え方の違い』です。
薬に主作用と副作用があるように、物事も捉え方によって複数の見方ができます。
会話事例に照らして見てみましょう。
調べ物に時間がかかる→丁寧
ただ読むだけではなく、理解し、納得し、噛み砕く、など丁寧な調べ物をしているからこそ、時間がかかる
10冊は参考にしたい→責任感がある
1つの見解からだけを考察するのではなく、たくさんの見解を知ることにより、広がり、また集約でき、より説得力を持つものとなる
誰かを批判していることになったらどうしよう、と思う→思いやりに溢れている
自分の意見が言えない人の多くは、相手のことを思うばかりに、ということが多いものです。
このように、肯定的な面で捉えて言い換える、認識することをリフレームするといい《リフレーミング》と言われています。あくまで、事実は変えることなく、捉え方を変えます。
対人関係にも使える!!
メリットの5つ目でも触れましたが、このリフレーミングは、自分のネガティブな発言、考え方の捉え方を変えるだけでなく、相手の言葉、態度などの良い側面に目が向くようになることで、相手の言動を認める、受け止める、など相手に良い感情を持って接することができるようになり、結果的には自分自身過の過度なストレスが減ります。(これホントにおすすめです)
いきなりリフレーミングの達人にはなれませんが、言葉遊びのように気軽に取り組んでいくことで、自然と肯定的な面ばかりに目が向き、認識できるようになるものです。
まとめ
- リフレーミングは否定的な捉え方を肯定的な面で捉えなおす技術
- 5つのメリット
ストレスの軽減
解決策を見つけやすくなる
自信を増やす
意欲を高める
コミュニケーションの改善 - 相手の言動をリフレーミングすることでストレスが減ることにもつながる
発行者
下田まゆみ(公式プロフィールはこちら)
Entresh(アントレッシュ)
経営者・事業主のエグゼクティブコーチ
女性管理職の自信を育てるコーチング
ICF(国際コーチング連盟)認定プロフェッショナルコーチ(PCC)
GCS認定プロフェッショナルコーチ
GCS認定講師(青山渋谷校講師)
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