売り上げも上がる?!コミュニケーションスキル【あいづち】
コミュニケーションが大事!とは誰もが分かっているものの具体的にどのようなコミュニケーションを取ればいいのかがあいまいで実践できず、コミュニケーションに悩んでいる、という方の声をたくさん聞きます。
良好なコミュニケーションを取るためのスキルはいくつもありますが、その中でも今回は『あいづち』についてお伝えします。
コミュニケーションスキル:あいづち
あいづちが効果的!というのは聞いたことがあり、実践している人も多いかと思います。あいづちとは、話を促したり、相手に話を聞いている、ということを表すことができ、安心感を感じてもらえます。
「うん、うん」
「へ〜」
「なるほど」
「そうなんですね」 など
相手の話をじっと聴くだけでなく、このような言葉で適度にあいづちを打ち、受け止めていきます。「自分を受け止めてくれた」「もっと話していいんだな」と感じると相手の自己肯定感が上がります。そして、真摯に耳を傾けてくれる姿勢は信頼にもつながっていきます。
ある実験によると・・
アメリカで以下のような実験が行われたそうです。
顧客に対して営業を行うときに、以下の3つのパターンを試みました。
A:顧客の言葉に反応しない
B:顧客の言葉に「うん」「そうですか」などあいづちを入れる
C:顧客の言葉に、感情を込めて「そうなんですか!」「すごい!」などのあいづちを入れる
そして、成約率にどのような差が見られるのかを調べました。
するとAは、あいづちをしないのですから、顧客を無視していることになります。これは論外です。
では、BとCを比較すると・・・
なんと成約率に『2倍』の差が見られた、ということです。
人は、共感してくれる人を好む、と言われていますが、感情を込めることにより、より気持ちに共感してくれたと感じられ、さらに大きな好意的な感情を持つようになります。
反応型自己開示
感情を込めたあいづちは【反応型自己開示】となります。
例えばついつい喋りすぎてしまった、ということは誰しも経験があることかと思います。それは、楽しい気分、心地良いなど、良い感情にあるときに起こりやすいです。
この良い感情を意図的に起こすことができるのが【反応的自己開示】です。
楽しそうに話を聞いて(反応型自己開示)くれることで、「この人楽しそうだなぁ〜」と、感じることで自分までも楽しい気分になってくる、というものです。それを意図的に起こすことができるのが、この【反応的自己開示】としての『感情を込めたあいづち』です。言ってみれば、相手の感情をリードしていくことができるのです。
さらに、返報性の原理も働き、「楽しそうにしてくれているのだから、私も楽しそうにしなきゃ」という気持ちにもなるのです。
変法性の原理とは、相手から何かを受け取ったときに「こちらも同じようにお返しをしなくては申し訳ない」という気持ちになる心理作用のこと
ビジネス心理学より引用
感情を込めて、丁寧にあいづちをしていく会話を行うことで、相手は楽しい気分や親近感が湧き、自分の本音の部分までも話せる信頼関係が築かれていくのです。
あいづちをしない(=無視している)ことは論外ですが、淡々とコミュニケーションスキルとしてただあいづちを「している」という人、ぜひ、相手の感情をリードできる【反応的自己開示】のあいづちを実践してみてください!
編集後記
発行者
Coaching Office ENTRESH (アントレッシュ)下田まゆみ
(下田まゆみの公式プロフィールはこちらです)
国際コーチング連盟(ICF)認定PCC(Professional certified coach)
銀座コーチングスクール(GCS)認定プロフェッショナルコーチ
銀座コーチングスクール認定講師(青山渋谷校講師)
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