成長するチームに欠かせない【リフレクション】の活性化
リフレクション(reflection)を日本語に訳すと反響、反映、映像、熟考、内省などの意味になります。ビジネスシーンにおいての活用は【自分が経験した仕事を振り返ること】。俯瞰的に客観的に見つめ直すことにより、今後に活かし、備えることにつながる知見の広がりが期待できます。
この記事はこのような方のお役に立ちます
- 人材育成担当者
- チームリーダー
- リソースを活かしたチャレンジをしたい方
など
内省と反省
リフレクション(=内省)ではなく、『反省』留まりも多く見られます。
内省とは、主観を入れずに『客観的』に振り返り、素直に虚心坦懐に振り返ります。
一方、反省とは良くなかった点にフォーカスした振り返りとなり、同じ過ちを犯さないために行うものです。
この違いを踏まえて行うことがとても大切です。
リフレクション5つのSTEP
STEP1「出来事を振り返る」
STEP2「他者および環境を振り返る」
STEP3「理想と事実のギャップの確認」
STEP4「自己について振り返る」
STEP5『目標設定』
STEP1は、日常的に行なっていル、事実の確認です。事実、起きた出来事を正確に捉えます。
STEP2は、事実(出来事)の周囲との関係、背景、前後関係など、因果関係を明確にしていくことです。STEP1より少し俯瞰的な視点が加わります。
STEP3は、今回のプロジェクトの目指していたところはどこなのか、STEP 1,STEP2を踏まえ、事実とのギャップを確認します。この時に、反省で終わらせずに、良かったところについても明確にすることが必要です。
STEP4は、自分のアクションはどうだったのか、改めて役割はなんだったのか、など、内省していくリフレクションで発展させていきます。
STEP4の自己についての振り返りの具体的方法
リフレクションを進めるには「KDA」 と言うフレームワークがあります。
Keep「上手く行った事などの続けていく事」
Discard「悪い結果になった行動をやめる事」
Add「経験によって得た発見から、今後新たに始める事」
これを踏まえ、STEP5の新たな目標の設定を行います。
リフレクションの活用
リフレクションを促せるリーダーは、問題が発生した場合には、解決策を見つけるための議論を促進することができます。活発なチームビルディングにはリフレクションは必須です。
コーチングでは、このリフレクションを効果的に行うことができます。コーチングでは、「リフレイン・おうむ返し」を積極的に取り入れ、『リフレイン』が効果的に働くことにより、『リフレクション』としても機能させます。
リフレインとは「相手の言ったことをそのまま返す、反芻すること」です。リフレインは「話を聞いている、という意思表示」となり、信頼関係が不十分の場合にも効果的に働きますが、信頼がしっかり築けている関係性の場合には、さらにリフレクションとして働く『発展させたリフレイン』や『リフレクション』を行い、相手の思考をさらに発展させることができます。
具体的には、「効果的なリフレイン』とは、相手から出てきたフレーズでこれはポイントとなる言葉を取り出し、繰り返し、内省につなげる。リフレクションは、要約やメタファーによる言い換えや質問などにより、相手から出てきた言葉、思考を発展させる意図を持って行います。
発行者
下田まゆみ(公式プロフィールはこちら)
EntreshCoaching Office(アントレッシュコーチングオフィス)
経営者・事業主のエグゼクティブコーチ
管理職の自信を育てるコーチング
ICF(国際コーチング連盟)認定プロフェッショナルコーチ(PCC)
GCS認定プロフェッショナルコーチ
GCS認定講師(青山渋谷校講師)
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